例えば、家づくりを決断した時に、日当たりの良し悪しに関わらず、
明るくて住み心地に優れた家にするために吹抜けをつくったりするように、
現実的に住みやすい家にするために、
家には掛けるべきコストというものが存在します。
また、耐震性能や断熱性能といった仕上げ材で隠れてしまい見えなくなってしまうところにも、
惜しまずしっかり将来のことを考えてコストを掛けておくべきです。
このように、家には確実に掛けておくべきコストというものが存在するわけですが、
それに伴って家全体のコストがどんどん上がっていってしまったのでは意味がありませんので、
それと同時に、削ることが出来るところは、削る工夫もしておかないといけません。
とはいえ、使用する材料のグレードを下げたり、そもそも使う材料を変更するのでは、
思ってた以上にコストが落ちず、満足度ばかりが下がってしまうことでしょう。
そのような小手先のコストカットではなく、
もっと根本的なところからしっかり見つめ直していく必要があります。
一番大事な家のコストを抑えるために、根本的に必要なことは、
家の面積を小さくするというとても簡単なコトです。
そして、そのためには、「廊下」「部屋数」「部屋の広さ」
この3つの無駄を省くようにすることが本当に大切です。
◆◇◇ 廊下の無駄を省く
例えば、「 どのような家にしたいですか? 」
ということをお聞きさせていただいた時、
「廊下が絶対に欲しいです!」と言った方は、今まで1人もいなかったわけですが、
もちろんあなたもそうだと思います。
廊下をつくると、家の中に温度差が生まれやすくなり、
余分な光熱費が増えてしまいます。
また、もちろん廊下にも部屋と同じようにコストがかかっていますので、
廊下が増えれば増えるほど家の総額はドンドンと高くなってしまいます。
そうならないためにも、廊下を限りなくゼロにすることが
家のコストカットには必要不可欠になってくるのです。
◆◆◇ 部屋数の無駄を省く
プランをイメージした時に、家を2階建てありきで考え、
寝室と子供部屋は2階だという固定概念に縛られてしまうと、
ほとんど使うことがないであろう客間を1階に配置して後悔してしまいます。
1階の部屋がLDKだけでは使い勝手が悪いので、
もしもの時に困ると考えてしまいますから。
もちろん、貯蓄が趣味で自己資金がたくさんお持ちで、
ご両親からの援助が期待出来るなど、予算的に余裕がある方ならば、
それはそれで全然構わないとおもいます。
しかし、そうでないならば、使用頻度が低くなるであろう部屋は、
個別でつくらないことも、家のコストカットには欠かせない重要な要素となります。
例えば、6帖の部屋を1室カット出来れば、
130万円〜180万円ものコストカットができます。
そうなれば、将来のために子供部屋を1階につくり、子供部屋と客間を兼用で使うようにするなど、
柔軟な考えを持つようにしていただければと思います。
◆◆◆ 部屋の広さの無駄を省く
よく「寝室は10帖は欲しいです!」とおっしゃる方がいますが、
そこになにを置きますか?
とお聞きすると、
「ダブルベッドしか置きません」という回答が返ってきます。
10帖の部屋は4.42m×3.51mの空間ですので、
1.4m×2mのダブルベッドを置いた場合、
かなり無駄な余白のスペースがたくさん出来てしまいます。
多くの方にとって、寝室はただ寝るだけの部屋ではないのでしょうか?
そして、その部屋のために、余分なコストを掛ける必要はあるのでしょうか?
寝室にダブルベッドだけ置くのであれば、
2.6m×2.6mの4.5帖の部屋や、そこまで縮めなくとも6帖もあれば
充分なのではないでしょうか?
もし、その余白となる4帖を縮めることが出来れば、
それだけで80〜120万円ものコストをカットすることが出来ます。
このように家のコストアップをさせずに、本当に住みやすくてカッコイイ家にするためには、
現実的に考えると、これら3つの空間に生じるであろう無駄な空間を、
最大限にカットしていくことが必要不可欠となります。
コストアップさせて、広さと住みやすさの両方を妥協しない家にするか?
広さを妥協して、コストと住みやすさに妥協しない家にするか?
住みやすさを妥協して、コストと広さに妥協しない家にするか?
(これはありえないですが・・・)
さて、将来も考えた家づくりならあなたはどれを選びますか?
弊社がリノベーションをしたCafe2345で
に参加するとそのヒントが見えてくると思います。
是非とも家づくりの勉強会に参加していただけると幸いです。