例えば65歳以降を老後であると仮定しまして、
老後の最低生活費がどれくらいかかるのか?といいますと、
ご夫婦2人で約22万円が必要であると言われています。
しかも、この中には居住費が含まれていないため、
賃貸に住まれている場合であれば賃料が別途でかかりますし、
家を建てた方でも、ローンの残債があれば、
その残債を支払い終えるまでは、
ローンが別途でかかってくることになります。
さらに、趣味や娯楽費用、子供や孫への援助といった
ゆとり費用まで合わせることになると、
さらに約13万円程度余分に毎月必要であると言われています。
また一方で、支給される年金は、年収が500万円のお父さんと、
専業主婦だったお母さんというご家庭の場合ですと、
2人合わせて約22万円ぐらいだと言われているのですが、
ゆとりある老後を過ごしていくためには、
とてもこの支給される年金だけでは充分だとは言えません。
しかも、これからは支給される年金の額が、
どんどん減っていくと予想されることから、
今後は、不足するかもしれない老後資金を
どうやって確保していけば良いのか?
ということも、今から考えないといけません。
もちろん、老後を迎えるまでに直面すると思われる、
子供の教育資金や親の介護費なども踏まえながらです。
では、令和時代の家づくりを考えていらっしゃるお客様は、
どのようにしていけば良いのでしょうか?
◇65歳までにローンが完済出来るように家を建てる!◇
まず、お客様が行動すべきことは、65歳までにローンが
完済出来るように家づくりの予算組みをすることが重要です。
なぜなら、65歳での最低生活費には、居住費は含まれていないわけですし、
出来るだけ長く働くようにすべきではあるものの、
元気で働き続けることが出来るかどうかは、
誰にも予想がつかないからです。
そうなると、大なり小なり、
家の予算を圧縮しないといけないかもしれません。
高額な土地は買わない方が良いかもしれませんし、
必要以上に広い土地も買わない方が良いかもしれません。
また必要以上に広いお家もつくらないようにすべきかもしれません。
そして、お客様が賢く土地を購入し、
同時に賢く家を建てることができて
家づくりの予算を圧縮出来たとしたら、
その残ったお金を、
◇個人型の確定拠出年金に積み立て◇
することをおすすめします。
個人型確定拠出年金と言われても、
多くの方が、あまりピンと来ないかもしれませんが、
簡単にお伝えすると、
国民年金や厚生年金にさらに上積みして掛ける年金制度です。
例えば、iDeCo(イデコ)と呼ばれている
個人型確定拠出年金であれば、
会社員の場合ですと、毎月23,000円を上限として
加入することが出来ます。
そして、毎月23,000円を積み立てる事が出来れば、
その掛け金を所得控除してくれます。
そして預けたお金から運用益が生じたとしても、
その運用益に対して通常かかる税金(約20%ぐらい)が、
一切掛からないようになっている仕組みなのです。
また、積み立てた年金を受け取る時も、
退職金控除や公的年金控除の対象となるため、
ほぼ無税で受け取ることが出来ます。
そうなれば、家づくりの費用を少しでも抑えることができ、
その分を今のうちから賢く積立てていくのです。
そして、3つ目のポイントは、
◇正社員として共働きで頑張る!◇
厚生年金を、夫婦そろってしっかりと払っていけば、
支給される年金が一馬力の世帯よりも
10万円ほど増加する可能性があるからなのです。
(もちろん収入額にもよります)
このようにして、ご夫婦共働きで協力しながら、
老後資金としてもらえるお金を、
最大化していただければと思います。
そして同時に、
家づくりに掛ける費用を最小限に抑えることを考え、
65歳までに完済出来るようにしていただければと思います。
また個人型の確定拠出年金などの制度を
ご夫婦そろってご利用いただくことで、
可能な限り納税を抑えていきながら、
将来頂ける年金の額を、
少しでも増やすようにしていただければと思います。
共働きで働いていれば、収入も多くなり、
銀行もより多くの融資をしてくれるでしょうし、
建築会社や不動産会社からも
予算アップを促されるかもしれません。
しかしその選択は、
不確実な未来にたくさんの問題をもたらす
危険分子となってしまうかもしれません。
そうならないためにも、しっかりと先まで見据えた
資金計画とライフプランを立てていただきながら、
賢く家づくりを行っていただければ幸いです。
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