誰もが『平屋＝高い』というイメージをお持ちであるように、
平屋を建てるとなると、かなり広々とした土地が必要である
というイメージも、同時にお持ちなのではないでしょうか？
しかし平屋を建てる場合でも、
本当はそこまで広々とした土地は必要ではなく、
実際、５５～６０坪ぐらいの広さがあれば、
贅沢なぐらいゆったりとした居住空間と、
３～４台の駐車場スペースが楽々確保出来ます。
例えばどちらかと言えば、２階建よりも平屋が良いな
と思っていた場合、あまり広い土地を探そうとせず、
それぐらいの広さを目安に探していただければと思います。
まず、土地を広く買ってしまった場合、
土地取得にかかる費用が高くなってしまいます。
土地価格が安いエリアで、
資金的にゆとりがある方であればそれでも全然構いませんが、
土地価格が高いエリアとなると、
この出費増は、家の予算を減らさざるを得なくなったり、
今後の生活が苦しくなる要因になってしまいます。
また、土地を買った時に一度だけ請求が来る
不動産取得税もそれに連動して高くなりますし、
６０坪を上回る部分の固定資産税は、
６０坪を下回る部分の固定資産税の２倍になるため、
住んでからの継続コストまでもが、高くなってしまうことになります。
土地が広くなれば、もちろん庭の工事費用も
それに連動して高くなってしまいます。
また、どんな庭にするのかで費用が大幅に違ってくるので、
具体的な費用については言及出来ないのですが、
庭の工事代は、お客様が考えているより遥かに工事費用が高いものなので、
この点もしっかり意識しておくことが大切です。
そしてなにより、土地を広く買ってしまった場合に大変なのが、
その後の庭の維持管理です。
せっかく家を建てるんだから、
広い庭を作って心にゆとりを持たせたい・・
広い庭でバーベキューをしたり、
子供たちをゆったりと遊ばせてやりたい・・
家を建てるまでは、おそらくそう考えるでしょう。
しかし、家を建て現実の生活が始まったとなると、
日々の暮らしをしていくことだけで精一杯で、
そのような絵に描いたような理想の暮らしをしていくことは、
とても難しいものだと考えられます。
ドンドン生えてくる草は、煩わしさ以外のなんでもありません。
このように、土地を無駄に広く買ってしまうと、
土地に無駄な余白がたくさん出来ることになってしまいます。
そして、先程ご説明させていただきましたが、
無駄な税金と、余分な手間と労力ばかりが
かかってしまうことになります。
そうならないために弊社では、お客様にとってちょうどいい家が建てられるだけの
土地の広さは一体どれくらいなのか？を、
資金計画をした後でご提案させていただくようにしております。
また、必要な駐車スペースだけ確保した上で、
土地に無駄な余白が出来ないように、
敷地を一杯に使ってプランを考えるようにしております。
弊社では、家だけではなく土地や庭など、
家づくりにかかる余計なコストをカットしつつ、
面倒な庭の手入れの手間もカットするようにしているんです。
また平屋を建てる場合、
広い土地が必要だと思い込んでいる最大の理由が、
家が暗くなってしまったり、プライバシーや防犯性が悪くなってしまうのではないか？
というイメージが頭の中に存在することではないでしょうか？
平屋は背が低い分、周囲に2階建ての建物が建った場合には
明るさの影響を受けてしまうような気がしますし、
実際、設計によっては想像通り薄暗くて、
ジメジメした家になってしまうでしょう。
そして、そのような平屋が当たり前のように建てられているため、
そのリスクを避けるがために、
より広い土地を探さざるを得なくなってしまうんです。
土地を広くすれば、
光を遮るものから多少家を離すことが出来ますし、
そこに大きな窓を設置すれば、
家の中は明るくなったような気がするでしょう。
しかし、大きな窓を外周につければ、
そこは外から丸見えの家になってしまいます。
そして当たり前のようにカーテンを閉めっぱなしにしてしまい、
わざわざ光を遮断してしまいます。
また、窓を見ただけで、
間取りが周囲から丸分かりの家になってしまいます。
わざわざ土地や庭に余分なコストをかけたはずなのに、
これでは、全く意味がないのです。
平屋だろうと2階建てだろうと、
また、日当たりが良さそうな土地だろうと悪そうな土地だろうと
“光”の採り入れ方次第では
家の中は明るくすることや、暗くすることもできます。
つまり、設計する側の知識・技量・想像力次第で、
大きく左右されるということです。
万が一、お客様がが平屋を建てたいと考えている場合は、
明るさとプライバシーを確保するために、
無駄に広い土地を買うことをしないでください。
それは、お客様に無駄な出費をさせるだけです。
明るくてプライバシーに優れた家を設計することと、
土地の条件には、因果関係はありませんので、
その秘密をぜひ一度見に来ていただければと思います。
まもなく、その平屋が三郷市早稲田で上棟します。
どうぞご期待ください。
