これから家づくりをする時に大切なことは、今のコトだけを考えて行うのではなく
この先の将来のコトまで考えた上で計画を立てていくということです。
私は2つ拘りを大切にしています。
それは「資金的な事コト」と「生活する間取りのコト」です。
例えば、今から約30年前の平成がスタートした4月から日本で初めて導入
された消費税は、最初3%から始まり、5%→8%を経て今年の令和元年の秋に10%になろうとしています。
単純に2000万円の家を建てるとしたら、30年前に比べると、200万円も建築費用が高くなっている
という計算になります。
また、税金だけではなく物価も上昇しています。
タバコは200円だったものが今では500円となり、軽自動車も100万円で買えていたはずなのに、
今では200万円が当たり前となっている状況です。
つまり、わずか30年という間で、今まで必要なかった費用がかかるようになったり、
物価が上昇して負担が上がっているということなんですが、
日本の少子高齢化問題がより深刻化する今後は、
さらなる負担が必要になるかもしれないことを想定した上で、
家づくりを考えるようにしなければいけません。
✔お小遣いがどんどん減っていく!?(可処分所得の減少!?)
私が生まれる前の昔、年金制度が出来て間もない1965年は、
20歳〜64歳の方たち9.1人で65歳以上の高齢者1人を支えていましたが、
47年という時を経た2012年時点では、2.4人で高齢者1人を支えなければいけなくなりました。
そして、それに伴って社会保険の負担が徐々に上がってきています。
この状況を考えると、これからもどんどん負担額が悪化し、
2050年ごろには1.2人で高齢者1人を支えなければいけなくなると統計が出ています。
そうなれば、さらに社会保険の負担が上昇し、
結果的に、給料の手取り額がどんどん減少して、自由に使えるお金(可処分所得)が大幅に減ってしまう・・・
ということになります。
ご主人のお小遣いにも影響大です!
✔家を買う家族 VS 一生賃貸の家族
そんな先行き不安な暗い社会が待っているんだったら、
家なんか買わない方が良いのでは?
と考えてしまうかもしれません。
しかし、日本人は長寿の国です。医療も益々進歩しています。
もし家を建て65歳でローン返済が終わり、85歳まで老後生活を送ると仮定してみたら・・・?
(家を買った家族の場合)
光熱費:平均10,000円×12ヶ月×20年=2,400,000円
固定資産税:平均60,000円×20年=1,200,000円
メンテコスト:1,500,000円×2回=3,000,000円(外壁塗替え)
リフォームコスト:3,000,000円×1回(30年後室内のみリフォーム)
合計:9,600,000円
(賃貸でずっと暮らす家族の場合)
家賃:50,000円×12ヶ月×20年=12,000,000円
光熱費:平均15,000円×12ヶ月×20年=3,600,000円
更新料:20,000円×10回=200,000円
合計:15,800,000円
圧倒的に家を持っている家族の方が老後の生活が楽になる
ということは、言う間でもありません。
快適に暮らすために、充分なメンテナンス費用を掛けたとしてもです。
もちろん、65歳までにローン返済を終わらせるように家づくりの計画を立てることが大前提になります。
✔家にお金を掛け過ぎない!
また、家さえ持っていれば、どんな家でも良いというわけでありません。
例えば、家を持てば固定資産税もかかるようになります。
火災保険料だって定期的に必要になります。
その他に家を長持ちさせるために、計画的にメンテナンス費用を積み立てしておくようにしておく必要があります。
つまり、賃貸に比べると余分な出費が増えることになるので、
それを見越した上で返済額の設定を行い、それを元に予算設定を行うようにしてください。
それと一般的には、家賃と同じ金額で家を持つことは難しいと言われています。
多くの住宅会社が予算アップを促してくることでしょう。
でもそれは 先程ご説明させていただいたように、今後の日本が迎える
未来を考えた時、けっこう危険な選択ではないでしょうか?
私からは
常識や見栄に捕われたり、
無駄に大きな土地を買ったり、
無駄に大きな家を建てることで、
無駄に土地や家に予算を掛け過ぎないように将来を考えながら、
家づくりを行うようにしていただければ幸いです。
『あなただけに・・・。』
~価値ある空感づくりを共に~